シルキーファット(Adinizer、ナノファット、ナノリッチ)
シルキーファットは、アディナイザー(Adinizer)という脂肪濾過器を使用して、脂肪注入治療の質を高め、仕上がりをより滑らかにする脂肪注入です。鋭利な刃の付いた特殊なメッシュに繰り返し通すことで、採取した脂肪から線維や血管などの不要な成分を除去し、抽出した脂肪を細かく加工します。従来の加工機器と比べ、損傷が少ない脂肪を注入できるので定着率が向上します。抽出した脂肪を乳化させないため、目の下など皮膚が薄い部位の改善に特に効果的です。
BSL社のアディナイザー(Adinizer)を使用します。
注入部位に応じて、最小400ミクロン(0.4mm)まで脂肪サイズを加工できます。微粒子に細分化した脂肪(ナノファット)は滑らかな液状になるため、細い針で注入できます。繊細な造形が可能となり、内出血やしこりのリスクも低減できます。仕上がりが滑らかで、上まぶたの凹みや目の下クマなど、繊細な部位にも適応します。
圧力を加えて脂肪を細分化する従来の加工機器に比べ、脂肪細胞および幹細胞の損傷が少なく、生きた脂肪細胞の割合が高くなり、また、脂肪細胞は細分化されることにより新生血管との接触面積が増えるため、定着率が向上します。脂肪幹細胞の作用による美肌効果も期待できます。
アディナイザーは使い捨てのため衛生的です。
効果
脂肪注入の定着率は6〜9割で個人差があります。3ヵ月ほどで定着は安定します。
施術時間
1〜2時間程度
痛み
状態とご希望に応じて麻酔を選択します。
術後
施術当日にご帰宅可能です。メイク、シャワーは翌日から可能です。入浴は1週後から可能です。
経過
腫れやむくみによって、数週間は仕上りの状態よりもふくらんで見えます。
注意点
術後の激しい運動は控えて下さい。喫煙は定着率が下がります。一般に脂肪注入は一度に大量にいれるよりも、1回量を制限して複数回で治療するほうが有利です。細かいシワや微妙な調整には、ボツリヌストキシンやヒアルロン酸のほうが適しています。
副作用(リスク)
腫れ、痛み、内出血、感染、血腫、変形、硬化、麻痺、感覚低下、定着不良、シコリ、嚢胞。
この治療は、国内未承認医薬品または医療機器を使用します。
施術の流れ
- 診察
- 診察医師が状態を診断し、ご要望に沿った施術を提案します。
- 血液検査・会計
- 術前の採血と治療費のお支払いを済ませます。
- 準備
- 吸引部位のマーキングや皮膚の保護を行います。
- 麻酔
- 体質とご希望に合った麻酔を使用します。
- 脂肪吸引
- 目立ちにくい場所を5mmほど切開し、丁寧に脂肪を吸引します。
アディナイザーを使用し、抽出脂肪から不純物を除去して細かく加工します。
- 脂肪注入
- 脂肪注入専用の器具で脂肪を広範囲に分散して注入します。
- 帰宅
- 施術当日にご帰宅できます。
- 経過診察
- 医師が術後の状態を診断し、必要なアフターケアを行います。
マフトガン
脂肪を注入する際は、微細注入器マフトガン(MAFT-GUN)を併用することができます。1ccを最大240分割して細かく注入できるため、通常の注射器の手打ちに比べ凹凸や血栓のリスクが抑えられ、脂肪の定着率も高くなります。