ヒアルロン酸豊胸のリスク、トラブル一覧
A) アレルギー
ヒアルロン酸は人間の体内に備わっている成分ですが、ごく稀にアレルギーを起こすことがあります。施術当日または数日後から約2週間の間、異常な赤み、異常な腫れ、熱感等の症状が出ます。
対応
アレルギーが起きた場合、抗アレルギー剤の内服や点滴を受けるための通院が必要となります。注入したヒアルロン酸は分解注射で溶かします。
B) ヒアルロン酸の残存、皮膜形成
長期持続型のヒアルロン酸は、完全に吸収されない場合があります。反復により、その頻度は高まります。ヒアルロン酸の周囲に皮膜が形成される場合があります。
対応
事情により皮膜を取りたい場合は、分解注射や皮膜除去を行います。
C) 硬さ
ヒアルロン酸は、長期持続型ほど硬さがあります。ご自身の皮下脂肪よりは硬いので、痩せていて気になりそうな場合、初回は少量で経過を見る方が良いでしょう。
対応
硬さを取りたい場合は、分解注射や吸引を行います。
D) 凸凹
ヒアルロン酸が均等に広がらないと、注入箇所が凸凹になることがあります。
対応
マッサージをすると、ヒアルロン酸が周りに馴染んで凸凹や膨らみが滑らかになります。マッサージで改善しない場合は、ヒアルロン酸分解注射で溶かして凸凹を滑らかにすることができます。
E) 膨らみ過ぎたと感じる
注入後1~2週間はむくみのため仕上がりよりも大きく、バストが膨らみすぎていると感じることがあります。ヒアルロン酸が偏っている場合は、その部分が膨み過ぎます。
対応
バストをマッサージして、ヒアルロン酸を馴染ませます。術後2週間ほど経過をみて膨らみ過ぎていると感じる場合は、ヒアルロン酸分解注射で溶かしてバストを小さくすることができます。
F) 物足りないと感じる
ヒアルロン酸のボリューム不足が原因です。充分な量のヒアルロン酸を注入しても、バストの組織が伸びにくい場合はご希望通りにならないことがあります。
対応
ご希望の場合は、ヒアルロン酸の追加注入をします。充分な量を注入しても、バストのタルミが強い、組織が硬くて伸び難い等の場合は、ご希望通りのバストアップにならないことを予めご了承下さい。
G) 左右差
注入部位や注入剤の広がりが左右で異なると左右差を生じます。元々の左右差があると、注入後も左右差が残りやすくなります。
対応
ご希望の場合は、左右差の調整のためにヒアルロン酸の追加注入をします。
H) しこり
同一箇所に多量のヒアルロン酸を注入した場合、しこりのように感じる場合があります。
対応
経過に問題はありませんが、気になる場合は、強くマッサージをするとしこりを拡散できます。しこりが残る場合は、ヒアルロン酸分解注射で溶かすことができます。
I) 乳癌検診・マンモグラフィーに対する影響
ヒアルロン酸注入が癌の原因となった事例がないことは明らかになっています。
対応
ヒアルロン酸注入が癌の原因となったことはありません。ご心配な場合は、ヒアルロン酸分解注射で溶かすことができます。
J) 感染(化膿)
術後、熱感・痛み・腫れ・赤みが増す、あるいは長引く場合には感染が疑われます。
対応
感染が起きた場合、内服薬服用や抗生剤を投与して経過をみます。膿がたまった場合、皮膚を切開して膿を出す処置をします。