筋肉縮小ボツリヌストキシン注射のリスク、トラブル一覧
A) 感染(化膿)
術後、熱感・痛み・腫れ・赤みが増す、あるいは長引く場合には感染が疑われます。
対応
感染が起きた場合、内服薬服用や抗生剤を投与して経過をみます。ごく稀に、感染が酷い場合は、切開して膿を出すことが必要です。
B) 耐性
稀に体質により、ボツリヌストキシン注射を繰り返すうちにボツリヌストキシンに対して耐性が生じ、効果が出なくなることがあります。
対応
ボツリヌストキシン製剤は数種類あります。一つの製材に耐性ができても、他の製剤で対応できる場合があります。
C) 違和感・硬いものが噛めない
エラ注射において、咬筋が動かなくなることにより一時的に違和感が出ます。硬いものを噛み砕けなくなることがあります。
対応
1カ月ほどお待ち下さい。
D) 口がゆがむ・表情の左右差が出る
エラ注射において、ボツリヌストキシンが咬肉だけでなく口元の筋肉に広がると、口のゆがみ、表情の左右差が出ることがあります。
対応
ボツリヌストキシンの効果を弱くするアセチルコリン注入を行います。1~3カ月、ボツリヌストキシンの効果が減少するのを待ちます。
E) 頬がこけて見える・たるんで見える
咬筋が痩せると、頬がこけて見えることがあります。また、エラが小さくなると頬がたるんで見えることがあります。
対応
頬のコケが気になる場合、ボツリヌストキシンの効果が消失するまで1年ほど待つと元に戻ります。頬骨の下の凹みを目立たなくする場合、ヒアルロン酸を注入して膨らませます。次回エラにボツリヌストキシン注射を受ける際には、咬筋の下半分に限局して注射をすると、頬骨の下の凹みを減らすことができます。タルミ修正の場合、糸のリフトやフェイスリフトをおすすめします。
F) 効果が物足りない
効果には個人差があります。筋肉のボリュームが大きな人ほど縮小効果が大きくなり、筋肉が小さい人ほど効果も小さくなります。
対応
効果には個人差があり、ご希望通りにならないことがありますので予めご了承下さい。エラ注射において、エラの骨が出っ張っている場合、エラの骨削りをおすすめします。