二重自然癒着法
専用の糸を埋め込むことで二重を形成する、切らない治療です。
自然癒着法は、上眼瞼挙筋(目を開ける筋肉)とまぶたの皮膚の間に自然治癒の癒着を誘導することで二重のラインを形成する治療です。
皮膚の下に糸を複雑に通すため、糸が落ち込みにくく、二重のラインを長く維持できます。強い糸(アスフレックス、PVDF)への変更や、脱脂を併用するとさらに効果的です。
こんな方におすすめ
- 二重のラインを目頭から目尻まで長く固定したい
- 切開に抵抗がある
- 従来の埋没法ではラインが消えやすい
- 固定箇所を多くしたい
二重接着剤のデメリット
二重接着剤や二重テープは、手軽なメイク方法として人気がありますがトラブルもあります。接着剤の成分を瞼に着け続けたり、接着剤を落とす際に皮脂や角質も剥がしてしまうことによって、慢性的な皮膚炎になる、色素沈着になる、皮膚が厚く固くなる、皮膚が伸びてタルミが出ることがあります。
切らない二重埋没法は施術時間も短く、糸を外して元に戻すことも可能です。朝のメイクの煩わしさから解放され、温泉や海水浴が楽しめる、汗が気にならない等のメリットもあります。
施術時間
片側10分程度
痛み
目薬の麻酔や局所麻酔を使用して痛みを抑えます。ご希望に応じてガス麻酔やその他の麻酔が追加できます。
術後
施術後すぐにメイクや洗顔、コンタクトレンズの使用が可能です。
経過
固定が強い方法のため、術後3週間ほど、腫れや目の開きにくさ、食い込み、痛み、内出血の青ずみ、ゴロゴロした異物感、ひきつれ感が出ることがあります。二重は始めタルミや厚さによって食い込み、不自然に見える時期がありますが、自然に改善します。症状が強い場合は、弱く狭く固定し直したり、抜くことも可能です。
注意点
皮膚を薄くできないため、固定を強めるほど目が開きにくくなる限度があります。目の開きが弱い方には向きません。
時間の経過で二重が薄くなる可能性があります。
もともとの左右差は施術で解消されないことがあります。
二重の治療はタルミ取りではないので、40代以後で皮膚のタルミが多い方には適さない場合があります。
異物(溶けない糸)は時間が経過すると抜去が難しい場合があります。埋没法は手術の度に異物が増えるので、取れる度に安易に繰り返すことは、目の負担になります。