涙袋を厚く(側頭筋膜/真皮脂肪)
目の下の外反(アカンベー状態)が重度の場合に、側頭部の筋膜を移植して涙袋を形成したり、脂肪などで少し涙袋を膨らます手術です。
筋膜は髪の毛の中、脂肪は二の腕などから採取します。
目の下を切開して涙袋に相当する部位の皮膚を剥離し、側頭筋膜や脂肪を移植します。傷は丁寧に縫合します。
組織移植は定着率に個人差があり、細かい造形には向きませんが、アレルギーでヒアルロン酸が使えない、瘢痕があり脂肪注入が適さない、皮弁法では外反修正ができない等の場合に適応されます。
効果
涙袋を形成します。
施術時間
1時間程度
痛み
ご希望と体質にあった麻酔を使用して、痛みを最小限にします。
術後
施術当日からシャワーが可能です。
経過
目の下に内出血による青ずみ・黄ばみ・腫れが出ますが、次第に回復します。
腫れている間は、仕上りよりも大きな涙袋に見えます。数週間ほどで大きな腫れは改善しますが、傷の赤みがとれて柔らかくなるには数カ月から1年ほどかかります。
注意点
定着後に大きすげると感じて減量したい場合には、切開が必要です。
完成に時間がかかり、細かい造形には向きません。
稀に化膿することがありますが、多くの場合、抗生物質の投与で改善します。
施術の流れ
- 医師が状態を診察します。
- 術前の血液検査と治療費のお支払いを済ませます。
- 体質とご希望に合った麻酔を使用します。
- 側頭部や二の腕から筋膜や脂肪を採取します。
- 目の下に筋膜や脂肪を挿入します。
- 止血して、丁寧に縫合します。テープで固定します。
- 施術当日にご帰宅できます。
- 医師が術後の経過を診察し、必要なアフターケアを行います。