眼瞼けいれん・片側顔面けいれん
「まぶしくて目を開けていられない」「顔の片側がピクピクひきつる」といった症状が続く場合は、眼瞼けいれん・片側顔面けいれんの可能性があります。特に中高年の女性に多く見られる病気で、注射により改善できます。お心当たりのある方は、お早めにご相談ください。
簡易チェックシート
下記の項目に該当する方は眼瞼けいれん・片側顔面けいれんの可能性があります。お早めに医師にご相談ください。
□普通の照明の下でもまぶしくて目が開けていられないことがある
□以前よりまばたきの回数が多くなった
□片目をつぶってしまうことが頻繁にある
□口元がピクピクする
□まぶたが頻繁にピクピクする
□ドライアイや眼精疲労の薬を服用してもよくならない
眼瞼けいれん
眼瞼けいれんとは、目の周りの筋肉がけいれんして目が開けにくくなり、まばたきが上手くできなくなる病気です。
症状
まぶたの不快感、まぶしく感じる、まばたきが多くなるなどの初期症状があります。症状が進行すると、まぶたが頻繁にけいれんして目をうまく開けられず、人や物にぶつかるなど生活に支障が出るようになります。さらに進行すると自分の意思ではまぶたを開けられなくなります。
症状の進行は早くありませんが、自然に症状が軽くなることはほとんどありません。症状は通常、両目に起こりますが、左右差があることも少なくありません。
原因
脳内の運動を抑制するシステムが機能障害を起こすことで生じると考えられています。発症の原因は完全に解明されていないため、症状を抑える治療が中心となっています。
治療法
注射や内服薬で緊張をやわらげる、手術でまぶたの筋肉や皮膚を短くするなどの治療方法があります。
ボツリヌス療法
ボツリヌストキシン(通称ボツリヌストキシン)という薬を注射して、目の周りの筋肉の緊張をやわらげることで症状を改善ます。非常に効果の高い治療方法ですが、効果の持続期間が4ヶ月程度のため、繰り返し治療を受ける必要があります。
効果
ご希望の部位のシワが改善します。4~5日後から効果があらわれ、4ヵ月ほど持続します。米国FDAが認可した製品を使用し、メーカーが認定した登録医師が治療します。
施術時間
1分程度
痛み
極細の針を使用して痛みを抑えます。
術後
施術当日からメイクや入浴が可能です。
経過
内出血による青ずみ・黄ばみが起きる場合がありますが、1~2週間ほどで改善します。
注意点
神経筋疾患治療中の方は施術できません。
片側顔面けいれん
片側顔面けいれんは、片側の顔面筋が自分では意図していないのにけいれんし続けてしまう病気です。
症状
初期は、左右どちらかの上まぶたか下まぶたのけいれんがあります。進行すると同じ側の目の周りの筋肉や口の周りの筋肉もけいれんするようになります。重症になると、けいれんが睡眠中も症状が続くようになります。
原因
脳幹から出る顔面神経が、血管によって圧迫されるために起こることが多いと考えられています。
治療法
注射や内服薬で緊張をやわらげる、手術で血管による神経の圧迫を取り除くなどの治療方法があります。