ケミカルピーリング
お肌の質感を高める美肌治療です。
皮膚の表面に酸性の薬剤を塗ることでターンオーバーを促し、本来の肌を取り戻します。
ピーリングとは英語で剥ぐ(peel)という意味です。
化学(ケミカル)薬品を塗り、積み重なった古い角質を剥離(ピーリング)することで、新しい皮膚への入れ替えを促します。
歴史的には、古代エジプトやローマ時代から、ヨーロッパを中心に行われてきた古い美顔術の一つです。
顔以外も治療が可能です。
粘膜部などを除き、体のほとんどの部位を施術できます。
ピーリングの種類
グリコール酸と乳酸
グリコール酸は、ケミカルピーリングにもっとも多く使われている成分で、肌の古い角質を溶かし、代謝を促進する効果を持っています。肌にハリや弾力をあたえるエラスチンやコラーゲンを増やして皮膚を丈夫にします。
乳酸は、グリコール酸と比較すると皮膚の深いところに作用し、特に色素に高い効果を発揮し、色素沈着、肌の色むらを改善します。
通常、これらは併用して使用することで相乗効果を高めます。
サリチル酸マクロゴール
敏感肌の方に適したピーリングです。
サリチル酸マクロゴールは、サリチル酸をマクロゴールという基材で溶解することにより、皮膚深部への酸の浸透と中毒の危険性を防ぐことができる穏やかなピーリング剤です。酸が角質層のみに反応するため角質層以外の細胞を傷つけず、安全性の高いケミカルピーリング治療ができます。
敏感肌の方でも、施術後皮膚が赤くなったり、皮がぽろぽろ剥けるといった肌の負担がとても少ないのが特徴です。
また、グリコール酸、乳酸などのピーリング剤と比べて皮脂に近い性質を持っているため、皮脂が多く集まる毛穴などのトラブル(角栓やニキビなど)の治療に多く使われます。
サリチル酸による美白効果、刺激が伝わることで真皮のコラーゲン産生を高める効果もあります。
マッサージピール(トリクロロ酢酸)
マッサージピールは、イタリアWiQo med社製の「PRX-T33」を使用します。
高濃度TCAに低濃度過酸化水素を配合することで、皮膚表面に強い剥離作用を起こすことなく真皮深層に浸透し、繊維芽細胞を刺激してコラーゲンの生成を強力に促進します。
皮膚が剥けたりカサブタになることがなく、治療後は赤みが少し出る程度でダウンタイムもほとんどありません。
肌の深部からハリが高まり、別名「コラーゲンピール」とも呼ばれます。
効果
小じわ、ニキビ、ニキビ跡、毛穴の開き、皮膚のざらつきを同時に改善します。
肌のハリ、キメ、透明感、潤い、化粧ノリが良くなります。
施術時間
数分程度
痛み
ほとんどありませんが、施術中はチクチクする感覚、むず痒さを感じることがあります。
術後
施術当日から入浴が可能です。
施術後半日ほどは皮膚バリアがない状態ですので、メイクをしない方が肌には優しいです。
経過
真皮コラーゲン再生により次第に皮膚の弾力・潤いが改善します。
2週間おきの治療をおすすめしています。
注意点
術前は顔剃り、パック洗顔、スクラブ洗顔、日焼けを控えて下さい。
術後は十分に保湿をし、日焼けは避けて下さい。
トレチノインを使用されている方は2週間ほど使用しない期間が必要となります。
妊娠中・授乳中の方、使用する薬剤の成分に過敏症のある方、活動性のアトピー性皮膚炎のある方は治療を受けられません。
本施術は、日本国内未承認医薬品を用いて処置を行います。治療に際し使用する医薬品は医師の判断の下、個人輸入手続きを行っています。医薬品副作用被害救済制度の救済対象にはなりません。
こんな方におすすめ
- 小じわ・毛穴の開きなど肌の衰えが気なる
- ニキビ跡に悩んでいる
- 肌をひきしめたい・ハリがほしい
- 化粧のノリが悪い
- 痛い治療は受けたくない
- 顔全体を一度に治療したい